ミゾゴイってどんな鳥?
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ミゾゴイ(Gorsachius goisagi)は日本でのみ繁殖することが知られているサギの仲間です。ミゾゴイ、とはまるで溝にいる鯉みたいな名前ですが、この「ゴイ」はゴイサギという鳥に近縁であることに由来しています。ミゾゴイはサギの仲間ですが魚よりもミミズ、カタツムリ、サワガニ、昆虫類など、地上を徘徊する小動物を捕らえて食べることが多いと考えられています。赤褐色の羽にずんぐりした体型をしていますが、普段は林の中でひっそりと暮らしているため、なかなかその姿を目にすることがありません。しかし繁殖初期には夜間や朝夕に特徴のある声でよく鳴きます。
下の動画は記録を報告して下さった方から送っていただいたもので、地上をそろりそろりとまるでスローモーションのように歩きながら餌を探し(左)、ミミズを捕らえて食べる様子(右)が撮影されています。ミゾゴイの目立たない暮らしぶりがうかがわれる貴重な記録です。
| 餌を探す 9.2MB[.mov] |
獲物をゲット 2.1MB[.mov] |
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絶滅危惧種ミゾゴイ
ミゾゴイは1970年代頃までは場所によっては普通に確認されていたそうです。しかし1980年代以降はその数が急速に減ってしまいました。原因は繁殖地である日本と越冬地である海外の森林減少や、良い採食場所であった農地の開発・放棄などによる生息環境の悪化にあると考えられています。現在では環境省版レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)にランクされており、これは「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」が指定される区分です。目立たない鳥ミゾゴイはひっそりと、しかし着実に数を減らしているのです。しかもこの鳥については、効果的な保護策をとるために必要となる基本的な情報がとても少ないのです。
他の鳥との識別
サギの仲間で全身が茶色っぽく見える種には、ミゾゴイの他にもゴイサギ幼鳥、ササゴイ幼鳥、ヨシゴイなどがまず考えられます。しかしすぐに飛んでいってしまう鳥を姿から識別するのは慣れないと難しいです。双眼鏡のような道具がないとますます困難です。まずめ時の薄暗がりではなおさらです。しかしミゾゴイが繁殖初期に鳴くときの声は独特のもので、この声が最も確実な手がかりとなります。またミゾゴイは林と関係が深い鳥なので、山間部や里山のような場所に棲んでおり、下流域の広い河原のような場所にはまず現れません。
まずは鳴き声に気を配ってみて下さい。もし鳴き声が聞こえたら、近くの林に赤茶色をした鳥がとまっていないか注意してみて下さい。
八重山諸島の場合は、ミゾゴイに姿も声もとてもよく似ている別種ズグロミゾゴイが生息しています。
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